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「ごっちゃんです♪」 ~ゆうちゃんの散歩道~

「相撲の懸賞?」

街はお正月飾りがすっかりバレンタインデーの装飾に衣替えした今日この頃ですが…

「おばあちゃんとこに行くけど来る?」

「行く行く~♪」

毎年、パパのお休みが元日しか無いので一緒に里帰りは久しぶりです。

「おばあちゃん、覚えとお?」、「うん、なんとなく…。」

「そっか、なんとなく…だよねぇ」

前回の里帰りは ゆうちゃんがまだ小さかった頃。

故郷の田舎に到着。

道中は新しい道路ができたり建物が建て替わってたりしてたけど…、

ここは時間が止まっているのだろうか。

昔と変わらない田んぼに畑。

「ただいま~」、「は~い」

「あら、あんた頭の薄うなったね!」、「これでもハゲ止まっとおと!」

前回と同じ冒頭の挨拶。元気に機関銃トークをぶっ放すおばあちゃん。

「こりゃ100歳まで生きらっしゃあばい。」

「お医者さんもそげん言いよらっしゃった♪」、「やろうね。」

「そうそう、ゆうちゃんにお年玉ばやらにゃんやった♪」

「やったー!」、「ちょっと待っとってね♪」

奥からガサゴソの音。「?」

「はい、ゆうちゃんお年玉♪」 目が点。続いて、ぎゃはは!

「なんそれ?」、「お年玉たい!」

そこには15年分のお年玉が。「いっちょん来んけん直しとったと♪」

「相撲の懸賞みたいやね?! ゆう、貰っとき♪」

「ごっちゃんです」

おばあちゃん 元気で ありがとう。



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