「貴重品♪」
いよいよ、筍の季節到来!
ゆうちゃんはまだ「タケノコ出たよ~」の連絡がないので気が気でありません。
「電話がなかねぇ。おばあちゃん、忘れとっとやろか?」
「出たら連絡のあるくさ。だいたい、まだ早かろもん?」
「んにゃ! 去年も一昨年も今頃やった。“ゆうちゃんの散歩道”で確認したもん!」
“ゆうちゃんの散歩道”は、ゆうちゃんの活動記録でもあるようで♪
「おばあちゃん、タケノコまだ?」
「そやねぇ。毎日見に行きようとばってん、まだ1,2本しか出とらんごたあねぇ」
「パパ~! タケノコ出とおげな♪」
「1,2本やろ? 聞こえとったばい。」
「んにゃ! 1,2本有ったなら10本は有っばい! 行ってこ!」
ゆうちゃんはサッサと出かけちゃいました。
「すみません。ゆうきが今、タケノコ掘りに向かっちゃいました」
「ははは、仕方んなかねぇ♪」
ゆうちゃんが帰ってきました。
「どうやった?」、「4本♪」、「4本? 10本じゃなかとや?」
「昨日、おばあちゃんが掘っててくれたのば足したら8本♪」
「貴重品やね! ま、後はパパに任せなさい♪」
米のとぎ汁で茹でて・・
先ずは“からし酢味噌和え”。続いて“土佐煮”、“筍ご飯”に“タケノコと牛肉のすき焼き”。
「うんめっ! また来週掘りに行こ♪」、「お勉強はいつするとや?」