「輪♪」
吾輩はアシカである。
名の通り今年も元気であるが、眠っている時も元気らしい。
朝起きて、布団がベッドから落ちてるぐらいは普段のことではあるが、布団の表裏が入れ替わり、天地さえも逆さまになっていることも、更には「布団、どこ行ったっけ?」なんてことも日常茶飯事なのである。
正月7日、七草粥でも作ろうかとベッドを立とうとしたら足に違和感&激痛が!
もしかしてこれが痛風? 「先生~! 痛風やろか?」
「うんにゃ、違うごたあねぇ。何か足ば捻った?」
「うんにゃ、寝とっただけばってん・・」
「どんだけ寝相の悪かとかいな!?」
布団がどっかに飛んでいくほど悪いのである。
バスが来た。杖を突きながら、ステップを上るのも一苦労である。
上るのはどうにかなったが・・問題は降りる時である。
みなさんの降車を待って最後に・・。
ん? 歩道にべた付け! 段差5センチ♪
思わず振り返って運転手さんを見たらそこには満面の笑顔が。
大人気もなく涙が出そうになった。
運転手さんの技術からすればたわいない事なのであろうが、吾輩にとっては大きな幸せであった。
次は吾輩の番。そう思えた一コマであった。
「七草粥は食べました?」、「うん、どうにかね♪」
「どうにか?・・。やっぱり大晦日はタヌキそばですか?」
「違うけど? どこからこの話題につながるの?」 疑問である。
吾輩は“赤いキツネ”の大ファンなのである。